脱サラして農業起業に挑戦!・・・成功の条件とは?

このウエブマガジンで、いつか、趣味で10年程やってた家庭菜園の話を記事にしようと思っていた。実家は農家だったので知識もあると自負している。

ところが昨日、甥が(25歳・独身)脱サラして農業をやりたいと言っている、との驚きの情報があり、急遽、趣味ではなく生業としての、農業起業の現状のリサーチをしたいと思い立ち情報収集してみた。

1、農業のイメージ

皆さんどうだろう、もし、あなたの家族や友人が「農業をやりたい」と言ったら・・?
「そうか、頑張れよ!」と即、もろ手を挙げて応援する気になるだろうか・・。

・収入が少ない。

・肉体労働でキツイ

・野菜栽培や畜産業等、生き物相手で休めない


・土仕事で汚れスマートでない。

すぐ、以上のようなネガティブ要素が頭をよぎり、「よく考えた方がいいよ」「大丈夫か」と、言いたくなってしまうと思う。皆、事実だし、農家出身の私は農業の大変さを知ってるから、どうしても苦言を呈したくなる。

甥の家族も反対はしたらしいが、「俺の人生だから好きにさせてくれ」と、本人の決意も
硬く、退職願ももう出してしまったらしいのだ。

全くの無計画の気まぐれでは無いようだ。とりあえず、友人の農家で仕事をする計画だそうな。何しろ、農業の実態をほとんど知らないのだから、そういった形で経験を積むのは良い判断だと思う。そこで体験して、自信ややる気が益々出るなら、起業に踏み切れば良い。反対に、イメージと違う・・と意気消沈して起業をあきらめるなら、それはそれで、まだ若いのだから、再就職して会社員に復帰するのも賢明な選択だ。

2、農業の現状

◎農業人口

農業人口が減少していることはわかっていたが、なんと、調べて驚いたことに、この20年で半減していた。400万人が200万人を切る状態まで激減している。

平均年齢も5歳上がって、66.7歳・・ということは半分以上の従事者が、おじいちゃん・おばあちゃんと、いうこと・・ここまで高齢化が進んでいるとは知らなかった。

救いなのが、新規に法人雇用として農業を始めた「新規雇用従農者」と、個人で新規に農業を始めた「新規参入者」が増加傾向にあることだ。
※新規参入者の7割が30歳以下の若者。

一般法人の農業参入数も、ここ10年で3倍に増え約3,000社となっている。

◎農業の収入

・農業収入・・平均で¥400万、諸費用を引くと、所得は¥125万。

農業経験のない方は所得の少なさに驚かれると思う。今は機械化が進み、トラクターやコンバインなどで労働は昔と比較すると楽になったが、それらの機械を償却する費用もあるし農業の純利は元々少ないのだ。それに、従事者の平均年齢が66.7歳という現状では、増収も難しいだろう。家計の大きなウエイトを占める食費は、米・野菜などは自給出来るので、それ程かからない。

農業

3、農業、新規参入者の支援

◎農林水産省のリンク

カタイ情報源として、農林水産省のリンクから、新規参入者への支援情報等を調べてみた。

・農業人スタート

・農業インターンシップ

・農泊

・就農情報・相談

・移住ナビ

・農業、法人求人

・農地を探す

・青年等就農計画制度

◎農業従事者支援金

・国の支援金

個人・法人とも、新規の農業従事者は、¥120万の支援金が受けられる。
期間は最大で2年間。

この他にも、地方自治体で独自の支援金や農地・住宅などの支援が数多くあるので
本気で農業起業を望むら、そこら辺の情報を徹底的に調べ、条件の良いところへ移住するぐらいの覚悟で臨みたいところだ。

4、農業新規参入、成功するためのポイント

◎支援を受けられる環境で起業する。

初期投資が大きい農業起業、国や地方自治体の支援を最大限利用し、
負担を少なくするための努力は必須。過疎が著しい地方ではほとんど無料で
農地や住宅を確保出来るところもあるので、その辺のアンテナを張り見逃さず
活用し、まず立ち上がりの負担を軽減したい。スムーズなスタートは成功への近道だ。

◎付加価値を付ける

たとえば、無農薬有機野菜に徹するなど、特色を出す。国産野菜や無農薬にこだわる
消費者は多いので需要はある。また、起業した場所の自治体と一体になり、名産品として果物・野菜を売り出し成功している例もある。

◎確実な現金収入のルートを確保する

上記の「付加価値」は収入に直結する大切な要素だ。また、今はインターネット時代。通販での販売、販売先やルートを開拓して農家の直接販売も珍しくない。

◎農産物を加工して販売ルートと収入を増やす

近年は全国どこでも「道の駅」などで、地方の農産物が売られている。そこで、加工した農産物の販売も盛んだ。私の親戚も自家栽培したダイコンやキューリなどの野菜を漬物に加工して、道の駅で販売して、そこそこの収入を得ている。惣菜・ジャム・パンなど、多種の加工で販路を広げたい。

いろいろ調べてみると、成功例も多いが、当然ながら失敗例も見かける。おそらく失敗例はネットなど表面に出にくいので相当数あるのだろう。しかし、考えてみれば、会社を起業した場合のデータでも、1年後に生き残るのは50%しかいない、10年後に至っては5%なのだ。

どの、業種でもリスクは付き物で、農業が特別に難しい職種ではないだろう。資格や資質を問われるわけでもなく、普通に健康であればスタートラインには着ける。但し、自営業という立場では、会社の起業と相違はなく、存続と発展は人の力量で決まる。

今回の記事は、自分が現状の農業起業の実態を知りたくて、探ってみたものだ。農業起業を考えている人はそうはいないと思うが、雑学知識として読んで頂けたら、無意味ではないだろう。

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nora

nora

シニア世代の自由人、趣味のオヤジバンド・野鳥写真・風景スケッチ等で西多摩方面に出没